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家売るオンナの逆襲 第2話 感想 [ドラマ]

家売るオンナの逆襲 第2話


• 北川景子/三軒家万智(さんげんや まち)
• 工藤阿須加/庭野聖司(にわの せいじ)
• 仲村トオル/屋代大(やしろ だい)
• イモトアヤコ/白洲美加(しらす みか)
• 千葉雄大/足立聡(あだち さとし)
• 梶原善/布施誠(ふせ まこと)
• 鈴木裕樹/八戸大輔(はちのへだいすけ)
• 本多力/宅間剛太(たくま ごうた)
• 新木優子/室田まどか
• 臼田あさ美/珠城こころ
• 松田 翔太/留守堂謙治 
• ゲスト 泉ピン子/神子
ほか


第2話は、1話に輪をかけてさらに面白かったです!

三軒家万智のサイボーグだかアンドロイドだかロボットみたいなわけのわからないキャラも立っていて、不思議な魅力がありますね。演技的には、すべて同じなので楽だといえますが、三軒家万智本人は、喜怒哀楽を敢えて見せないように、わざわざあのようなロボットキャラにしているのかもしれず、何かやはりつらい過去があったのでしょうか。

ネカフェが、家を売りたい人にとって宝の山だというのは、根も葉もないデマだと思いますが、ネカフェの物件ごと買い占めて神子さんですか? おばあちゃんに売り込むという計画は、孤独なおばあちゃんの心理をついた恐るべきものでした。

たしかにネカフェは、互いに言葉を交わすことはなくとも孤独な者同士、肩を寄せ合って生きているような感覚が寂しさを紛らわせてくれ、そのちょうどいい距離感が心地よいのかもしれません。

賃貸住宅に住むとなると、敷金礼金0物件でなおかつ、フリーレントを狙ったとしても初期費用はある程度かかりますし、そんな物件を探すのも手間がかかるわけで、荷物がないならばネカフェがいちばんなのかもしれませんね。

すべてのシガラミから自由になって、何ものも所有せず生きていく。神子さんは、孤独死されたらたまらないからという理由から断られ続け、賃貸住宅に住むことができないということでしたが、これからの高齢化社会でそんなことを言っていたならば不動産屋もオーナーさんもやってはいけないでしょう。むしろ、国が高齢者専用の住宅を建てるのではないでしょうか。

まったく関係ない話ですが、カプセルホテルも今はだいぶ様変わりしてきているようですが、法律上個室のドアを閉じることは出来ないとのことで、カプセルホテルを今から建てようと考えていらっしゃる方は、ネカフェにした方が絶対に将来的にはよろしいかと思います。


そして、先程の孤独死に関してなのですが、三軒家万智さんが言う通り、誰しも死んでゆくときは「ひとり」であり、死に付き添ってくれる友人も知人もいないわけで、たとえば、ベートーベン第九合唱付きで、1000人の大合唱とともに見送られようがどこまでいっても死は孤独であり、手に手を取って一緒に旅立ってくれるお仲間はいないわけなのですから、孤独死なんていう概念自体そもそもありえず、すべての死は孤独死以外存在しない、というのも勿論一理あると思います。

ただしかし、死に際し、その死を看取ってくれる者がいるかいないかは、大きな違いがあるのではないのか、ということが考えられるのですが、この世から去る際に家族に看取られながらであると寂しさも悲しさも払拭されて、大往生できるとかはちょっとちがうのではないかなと思います。

つまり、何を言いたいのかというと、家族全員に看取られながらだから大往生できるのではなく、すべてはその故人の悟り具合しかないと思っているわけです。

そうなると、魂の不滅の話になっていくのでここではこれ以上書きませんが、僕もこれを書いている時点で、まだ死人ではないので、死がどんなものなのであるのかよくは知らないのですが、つまり、神子さんのいう、せめて誰かに看取られながら死んでゆきたいという思いは、死に際した人間の考えではなく、間近なのか、ずっと先のことなのかわからないのだけれども、とにかく確実にやってくるであろう死というものと、これから向き合って生きていかなければならないと覚悟を決めた人の、要望なのですね。

ただ、死の間際に誰かに看取られようが、看取られまいがまったく死にゆく人には関係ないのかというと、ぶっちゃけわからないというのが本心ですが、お葬式も彼岸に旅立っていく人のための別れの儀式であるのではなく、むしろ此岸にいるわれわれ自身のための別れの儀式ではないでしょうか。故人と訣別するために。

だいぶ、脱線してしまいましたが、新木優子さん、観てないような気がしますが、出ているカットあったんでしょうか? あったんなら完璧に見落としてました。もうひとりのデスクですか、化粧ばかりしている人はいましたけれど。

トレースの2話目を観ましたが、あちらはもう見ないと思います。あと、Queenですか? あれももう観ません。

とにかくこの家売る女の逆襲は、破天荒な内容で、何が起こるかわからない楽しみがあるドラマですが、北川景子さんがなんといってもいいと思います。



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グッドワイフ 感想 [ドラマ]

グッドワイフ

☆キャスト

• 蓮見杏子(はすみ きょうこ)- 常盤貴子

• 多田征大(ただ まさひろ)- 小泉孝太郎

• 円香みちる(まどか みちる)- 水原希子
• 
• 朝飛光太郎(あさひこうたろう)- 北村匠海

• 神山佳恵(かみやま よしえ)- 賀来千香子

• 佐々木達也(ささき たつや)- 滝藤賢一

• 脇坂博道(わきさか ひろみち)- 吉田鋼太郎

• 蓮見壮一郎(はすみ そういちろう)- 唐沢寿明

• 日下部直哉 - 武田鉄矢(ゲスト出演)

まったく知りませんでしたが、スーツSUITS同様、こちらもアメリカのドラマのリメイクということですが、バカ高い著作権使用料? を支払ってでもやりたいドラマということなんですかね。というか、ヒット作なんだから間違いなく数字が取れるだろう、という安パイ狙いでしょうか。いわゆる置きに来たというやつですね。

それにしてもなんでしょう、ドラマがやたらリーガルものばかりになってませんか? しかし、もうひとつの危機管理専門の方は、よくは知りませんが法廷での争いはないみたいですから、あちらは新しい切り口でのリーガルものが売りなんでしょうね。

グッドワイフは、タイトルこそ法曹界をまったく連想させませんが、法廷での裁判シーンも見応えのある王道を行くドラマでした。

たしかに法曹界モノなのにgood wifeというネーミングは、日本人のセンスではまずありえないと思います。いわゆるミスマッチを敢えて狙ったタイトルなんでしょうが、リーガルのお固い印象を見事に拭い去り、女性に、それも家庭と仕事を持つミドル層をターゲットにした戦略的ネーミングだと思います。

ただ、設定として収賄容疑で拘束された元東京地検特捜部長の夫を持つ妻である主人公が、16年ぶりに弁護士に復帰したというバイアスがかかっており、なおかつ、私生活に於いても、元特捜部長の旦那は不倫していたらしく、それが一度きりのいわゆる浮気なのか、本気なのか、そちらの方もまだまったくわからないのですが、そういう設定で始まったドラマでした。


面白かったし、ラストには愛娘は見つかるし、それに8,000万の示談金をふんだくれたしで、ハッピーエンドだったんですが、肝心のママはどうなったんでしょうか?

そこらへん、ものすごくミステリアスなんですけど? 愛娘を殺害したなどとデマが流れてしまったので、雲隠れしているということなんでしょうか?


汚職の嫌疑をかけられている蓮見壮一郎さんですが、極道の世界でいうところのきっちり型にはめられた感満載ですね。

収賄の件と不倫の件がダブルで同時に世間に晒されたとなると、確実に蓮見壮一郎を潰そうと裏で糸を引いている人物がいると思わざるをえません。

パラリーガルなんて、まったく知りませんでしたが、スーツSUITSやら小鳥遊翔子のリーガルVで、はじめて聞き知りました。本作も円香みちるというデキるパラリーガルがいますが、ターゲットの年齢層が若干高めで、若い女性にはあまりアピールしないドラマかもしれません。

常盤貴子さんが、19年ぶりの主演ドラマということで、新鮮なキャスティングは成功していると思いますが、いかんせんご家庭を持っている方なので、恋愛模様は期待できないのかなと思っています。


16年ぶりに蓮見杏子を弁護士に復帰させる糸口を作った多田征大が、未だにその杏子に恋心を抱いているようなのですが、家庭人となると、どうしたって恋愛は不倫ということになるわけですから、そんなものを誰も見たいとは思わないでしょうし、いや、それこそが見たいという方もいらっしゃるでしょうけれど、大半の方はどろどろとしたリーガルものなど願い下げではないでしょうか。

というか、不倫にうつつを抜かすようなヒロインにいったい誰が感情移入するのかというと、いま現に不倫している方々でしょうけれど、ターゲットである主婦層を敵に回したらドラマは、即刻打ち切りです。


となると、蓮見杏子がシングルマザーにならない限りは、スッキリとした恋愛にはならず、つまりは、このドラマでは恋愛の要素はほぼ期待できないのかなと思っています。あるとしたなら、パラリーガルの円香みちるあたりでしょうか。彼女は、結構クセのある、したたかな女性で、同性の共感を得られるか否かですね。とてもクールな印象です。


賀来千香子さんの、ヘアスタイルがなんかイマイチな気もしましたが、気のせいだと思います。賀来賢人さんは、甥御さんなんだそうで、驚きました。

それで、ストーリーにはまったく関係なく、ぼくがただ単に見落としてるっぽいのですが、神山多田法律事務所のプレートは確認できましたが、どんなビルに入っているのか、その外観のカットがなかったような気もしているのですが、イメージしやすくなりますし、ウソでいいので一発外観がほしいと思いました。


最後になりましたが、日下部にデマ情報をリークした人物を特定する方法が、秀逸でした!

第2話、期待しています!



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3年A組 〜今から皆さんは、人質です〜 感想 [ドラマ]

3年A組  今から皆さんは、人質です

☆キャスト
・柊一颯/菅田将暉
・茅野さくら/永野芽郁
・諏訪唯月/今田美桜
・宇佐美香帆/川栄李奈
・景山澪奈/上白石萌歌
・武智大和/田辺誠一
・市村浩一/ベンガル
・郡司真人/椎名桔平
・五十嵐徹/大友康平
  ほか


いやあ、まいりました。オモロイ。これからどういう展開になっていくのか想像もつきません。

例のマジで殺されてしまった男子ですが、彼と澪奈が関係があったのではないのかと勝手に推測しました。すなわち、彼が澪奈の死に深く関わっているのでは? 適当に指名したようですが、そうではなくすべては緻密に計算された上での行動ではないのかと、思いました。知らんけど。

卒業までの10日間というタイムリミットがあるわけなのですが、ものすごく素朴な疑問なんですが、その間食事とかどうするつもりなんでしょうね。

親御さんとかの、差し入れ待ちでしょうか? その昔、まったくぼくは知らなかったんですが、日本での話ですが銀行強盗が銀行員を人質にして、銀行に立てこもった有名な事件があったとかで、たしか犯人が警察にステーキとかを要求したいうことがあったらしいですね。サーロインだかシャトーブリアンだか知りませんが、ミディアムでと言ったとか言わなかったとか。

あとは、金嬉老事件でしたか、これも人質をとっての立てこもりでした。さらには浅間山荘事件でしょうか。これもほんとうに凄まじい事件でしたね。

どちらも、昭和の匂いがする悲惨な事件でしたが、平成に入ってからの史上最大規模である9.11ワールドトレードセンター等における同時多発テロのハイジャックも人質立てこもりのバリエーションと言えなくもありません。

空を飛んでる旅客機という完全なる密室での絶体絶命の修羅場はまさに地獄絵図であったに相違ありません。ここに於いて、人質を盾にするという卑劣きわまりない行為は、許されざるものです。


それで、話は戻りますが、書いていて気づきました。食事の件は、ユーザー5000万人のSNSで100円募金みたいなことをやるとのことでしたので、100万人ポチッとしてくれたら、もう1億円ですから、そのお金で仕出し弁当を取るなり、ケータリングサービスを頼むなりすれば、全然OKでした。 

しかし、考えたらたった10日間ですので、ブッキーのポケットマネーでいけそうです、何ヶ月も教室に籠城するわけではないので。

問題はSNSの「ポチッ」は、ブッキーを応援するわけではないにしろ、結果的にはそういうことになるということですね。しかし、どうやら彼の狙いは、お金とかではなく、多くの人たちを引きずり込んで参加してほしいという狙いがあるのではと思うんです。

人質立てこもりを応援するつもりは、さらさらないけれども、オモロイから続きを観たい。そういう「ポチッ」がほとんどだとは思うのですが、すべての物事には因果関係があるわけで、ブッキーがこんな大それた事を、それも半年もかけて綿密な計画の元に実行するに至った理由が必ずあるはずなのです。

そしてそれは、どうやらブッキーが私利私欲にかられたであるとか、失恋の痛手による自暴自棄であるとか、お門違いもはなはだしい八つ当たりであるとかではなさそうなのですね。

何か彼の行動の根底には、「愛」があるのではないのかと思えてならないのです。そうでなければ、人質立てこもりに3.10の卒業式までとリミットを設けるわけがないからです。

彼は、男子生徒のひとりをマジに刺殺してしまうわけですが、その直前には、頼むからわかってくれよ、みたいなことを懇願するように確か言っていたはずです。

教師としての彼は、生徒のみんなに形だけの卒業ではなく、名実共に卒業するために自分たち自身で答えを導き出してほしいと望んでいるようなのです。

冒頭でいきなり飛び降りにより自死するのであろう柊一颯が描かれていますが、彼がその命を賭してまで生徒たちにわかってほしかったものとは、いったいなんなのか?

勝手に想像してしまうと、最近録画しておいた「フィフスエレメント」を観たのですが、アレではないのかなと思っています。

宇宙の基本構成要素である四大元素
火、水、土、風、そして5番目のエレメントは、という言わずもがななやつですね。

しかし、ほんとうにそうだと思うんです。それが、基本なんですね。そうでないと滅びてしまうように世界は作られている。

そんな風にぼくは、思いました。果たしてブッキーは、29人の生徒に何を伝えたいのか、楽しみです。


あの修羅場の中で、お弁当をしっかり食べている子が、ふたりくらいいましたが、なんか微笑ましくて、笑ってしまいました。
でも、理に適っていると思うんですよ。腹が減っては戦ができぬ。腹ごしらえ、大切です。笑

教室ということで、相米慎二監督の傑作「台風クラブ」をちょっと思い出してしまいましたが、傑作を超えられるでしょうか、期待しています。

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スキャンダル専門弁護士 QUEEN 感想 [ドラマ]

スキャンダル専門弁護士 QUEEN


☆キャスト

氷見江(ひみ こう)/竹内結子
与田知恵 /水川あさみ
藤枝修二/中川大志
鈴木太郎/バカリズム
真野聖子/斉藤由貴

たまたまepisode1がアイドルの話でしたので、非常に興味深く拝見しました。

初回ということで、こちらも何が何やらよくわからないわけですが、それにしても休みを取りたい、この案件が終わったらね、みたいな長くくだらないくだりは、必要あったんですかね?

感傷に浸りたい時には、どこへ行くかということで、フォレストの聖地とか呼ばれている場所で、逃げ出した杏里を捕まえたわけですが、車内でいい感じに話が進んで、私たちにフォレストを助けさせてくれないかと持ちかけ、杏里が真相を話してくれるのかと思っていたのですが、すぐにお台場近くの景観の見えるビルの屋上でのシーンに変わってしまい、今度こそ回想を用いて真相がつまびらかにされるのかと思いきや、そんなこともなく、あの屋上のシーンはいったいなんだったのかと思えてなりません。

杏里が自分を悪者にするという、仮定の話を披瀝して、伏線を張っているのかも知れませんが、どうなんでしょうか。内容が内容だけにメンバーの言動を伏線として置いてはおけないという理由もあるのでしょうが、エピソードではなく言葉での説明という伏線。


しかし、性同一性障害であるから、チームを解散しなければならないというのは、ちょっと僕には考えられないことでした。
まあ、そのことを知らされたならば、たしかにファンは複雑な思いがあるでしょうが、その点とさらに一番辛いのは、本人が自分を偽りアイドルを続けていくことがもう耐えられないということならば、カミングアウトして、偽らざる本来の自分を晒け出すという手もありますし、脱退するという手もあります。

ですので、そもそも杏里や他のメンバーもフォレスト解散しか手立てはないと考えること自体が、ありえないと思います。まあ、若いですから視点が狭く、そう考えるしかないと思い込むのは仕方ないのかもしれませんが、そういう時こそ信頼できる大人であり、今も連絡を取り合っている海老原さんですか? ジャーマネだかが、打開策を考えてあげなければならないかったのではないでしょうか。

海老原さんとかは、逆に解散を支持していたようで、杏里への伝言に「よくやった」というのはたしかにある意味、当たっていて、TVを使って不仲説を印象付け、解散に追い込むという杏里の行動は、褒められたものではないのですが、メンバーを慮っての自己犠牲という実に素敵な美談には違いありませんでした。

しかし、現実にはありえないですよね、こんなこと。


違約金ナンチャラとか、社長はアイドルを商品としてしか見ていないとか、そういうことには関係なく、アイドルとファンとの間には強い絆があるはずで、アイドルのみなさんは、そのことをまず第一義として常に行動しなければならないはずですので、アイドルを続けていけない理由をファンの皆さんには、しっかりと説明しなければならない義務があると思いますが、ただ冠番組を持つ国民的アイドルグループですから、解散するのは本当にもったいない話ですね。

家に知らないおじさんがいて、一緒に暮らしているとか、さりげなくカミングアウトしてる男性の方もいらっしゃるのですから、直情的に目先の物事に囚われることなく長い目で見たビジョンを持つことが大切です。

かくいう僕は、将来の展望など考えたこともない、その日暮らしのただのバカですが、一般論を述べてみました。笑


ま、それはともかく、誰もが知っているアイドルともなると、いろいろと影響が波及するわけですが、生放送で既成事実を突きつけるという手法は、たしかにお見事でした。

しかし、真相を知ったのは収録間際であり、真相を知ってはじめて対策を講じて、急遽生放送こそが、グループの危機を救う唯一の方途だと考えたという流れでしたが、実は、はじめからやったもん勝ちの準備万端だったのは、なぜなんでしょうか。スタッフの皆さんも、まるでフォレスト解散の手助けをすることを喜んでいるかのようでした。


スタッフをすべて部屋から追い出して、生放送をやるべきだとメンバーに示唆する氷見江は、完全にメンバーの心を操作していました。スタッフの皆さんの気持ちも掌握してあり、一致団結して生放送は敢行されたのですが、それは、紛れもなく氷見江の中でシナリオはすべて出来上がっていたとしか思われません。つまり、真相はどうであれ、フォレストを解散したいというメンバーの意思を尊重することを優先したということです。

そこで、思ったのはあの危機管理に長けた弁護士先生の依頼主は、いったい誰だったのでしょうか、ということです。依頼主側の不利やら損害になる仕事をして報酬がもらえるのか、とても心配です。

ドラマに関係はありませんが、たしかに組織が巨大化すると、もう巨大すぎて寝返りも打てないほど身動きが取れない運営さんがいます。一方、小さいながらも自分の手でアイドルグループを大切に育てていく運営さんをいくつか知っていますが、それは本当に手ごたえを感じる、素敵な仕事だと思います。





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ヤングシナリオ大賞 ドラマ「リフレイン」感想 [ドラマ]

ヤングシナリオ大賞 ドラマ「リフレイン」

なんか世にも奇妙な物語を観ているようなお話でした。
死の一歩手前の世界ということでしたが、綾織、或いはミナトは死んでいるのか、いないのか、そんなことを考えること自体、馬鹿らしいと思えるような超越した物語でした。

つまり、現実の世界と私たちが思っている世界は、無限にあるということです。ただ、その世界を現実であると認識できるのは、その世界のみに生きているように思っている自分だけであり、実際には並行世界が無限に広がっているはずなのです。

そんなことを考えさせられましたが、時間と空間を超越した世界でありながら、綾織ツムギは、その自己の「死の手前の世界」で、エイジングの法則に従って成長、言い換えると年老いていっているわけなのですが、それはちょっとどうなのかなと思いました。

あるとするならば、綾織自身がそれを望んでいると考えると辻褄が合うのかもしれませんが、そういう事ではなく、すべてはミナトの認識の世界の物語なのでした。

事の顛末は、12月24日のお昼12時過ぎに起きた事故から、ミナトが病室で目を覚ました12月25日の午前9時半くらいまでの21時間ほどの間に起こったことであるわけです。

冒頭で、赤いコートを着た女の子が、浮浪者と思えるような男の前に佇んでいるカットがインサートされていますが、それは、綾織とミナトの間に生まれてきた子だったわけで、彼女は、綾織の世界とミナトの世界を自由に往き来できる存在であるらしく、年老いたミナトの願いを叶えてくれます。

それは、あの事故で自分が綾織に助けられて一命を取り留めたのではなく、自分こそが先にトラックの暴走に気づいて綾織を救ってあげたかったと常に強く考えていたのでしょうから、それを女の子に頼むわけですね。逆にしてくれと。

実際に言葉にして伝えたわけではないのですが、次元を超越するような女の子ですから、父であるミナトの心の叫びは痛いほどわかるわけですね。ミナトは、そう考えることにより、綾織との再会への手順を踏むわけです。

それで、あの日に戻って、女の子がトラックの暴走をミナトに知らせることによって、あの時とは逆にミナトが綾織の命を救ってあげることができると、設定するわけです。

これは、18254回目のクリスマスイブに、つまり50年後の12月24日の夜に、待ちに待った自分と綾織との子である女の子がやってくることで可能となったわけです。

つまり50年後に、やっとミナトと綾織は再会を許されるわけで、あの50年前の12月25日のクリスマスに再会を果たすのですが、つまりミナトは、自分の作り出したリフレインの世界、12月24日を永遠に繰り返す無限ループから抜け出せたわけですね。

クリスマスイブの無限ループをミナト自身が作り出したということはどういう事なのかというと、ミナトの中であの12月24日は、絶対にありえないという想いがそうさせているわけです。

間違いを訂正できないので、繰り返し繰り返しリフレインしてしまっているのですが、自分たちの子どもが生まれたことによって、その邂逅を果たすという段取りを考えることで、自分が綾織と再会できることを許すわけですね。

つまりは、すべてはミナトの認識の世界での話に過ぎないんです。自分の中で、やはりそう簡単には綾織と再会できないだろうという、認識を持ってしまっているので、その通りに物事は進んでいくわけです。

そこでミナトは、自分が亡くなってしまった綾織の世界に紛れ込んでしまうという事を考え出すわけです。それも死後の世界ではなく、綾織が死を認知する一歩手前の世界に、です。

さらには、あの時のままの綾織本人とは、まだ再会は果たさせないように、その世界はエイジングのある世界にしてあり、綾織の数年後の姿にさせて、綾織であることを隠しておいています。

そして、さらにその大人になった綾織と自分がHして、子どもが生まれることになるとして、その子が次元を超越するような不思議な力を有する子であると、設定するわけです。

そう設定することによって、50年後に自分の娘が自分を救い出すというストーリーを自分に許すわけです。そして、愛娘があの事故の直前に自分に知らせてくれ、そのことで自分が助かるのではなく、綾織が助かる世界を作り出すという手順を踏むことによって、その世界を自分に許すわけです。

実際に、あの事故と真逆になったならば、綾織が助かったとしても、自分は死んでしまうわけですので、再会など叶うはずもないのですが、しっかりとエンディングには微笑む綾織と再び会えるのですから、どこまでいっても、認識の世界であることがわかります。


その50年後というのも、あの浮浪者然としたぼろぼろのミナトの姿も、自分が作り出しているわけですね、このくらいでいいだろう、という感じです。

そうすることによって、無限ループから抜け出してきたミナトは、綾織と再会を果たすわけなのですが、綾織との約束は12月24日であり、12月25日のクリスマス当日ではありませんから、これもミナトが作り出したものであることがわかります。

つまり、あの事故は厳然として現前したわけであり、いかんとし難い事実らしいのですが、それを絶対に受け入れることはできないミナトは、自分の中でそういう綾織のいる世界を作り出したわけです。

ですが、なんだじゃあ現実じゃあねーのかよとなりますが、そうでもなく、綾織のいる世界も確かに存在しているわけですね。

ミナトは、ほんとうに綾織を愛していたのでしょうね。

素敵な物語でした。


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平成最後の犬神家の一族 2018 感想 [ドラマ]

平成最後の犬神家の一族

ということでしたので、久しぶりに犬神家の一族を観てみましたが、ただ役者さんが代わっていただけで、真新しい解釈などあるわけもなく、ストーリーを知っているので途中ちょっと退屈だったんですけれど、ただパツキンではない三橋が出てきたのには、たまげました。

とにかくわからないことばかりなのですが、この救いようのない悲劇が起こった唯一の原因は、佐清(スケキヨ)の母は、犬神左兵衛の遺言の内容を知っていたにもかかわらず、スケキヨを名乗る顔が潰れて人相がわからなくなってしまった男が戦地から復員してきたことにあります。

ホンモノの佐清の言に、隣の部隊だかに自分とそっくりな男がいるという事を聞くに及び、わざわざその男に会いに行ったようですから、怪我を負う前の青沼静馬は確かにスケキヨに似ていたのでしょうが、なぜまた横溝正史は静馬の顔を潰すことにしたのでしょうか。

思うに、本来は美青年であった佐清の顔が潰れてしまっていることで、左兵衛の遺言を知っている松子は、佐清が復員して来さえすれば、野々宮珠代の意思に託されていた犬神家の相続は、何の問題もなく嫡男であるスケキヨのものとなるはずだったのですが、スケキヨのあの顔ではさすがに愛していたであろう珠代も、百年の恋も冷めるという最悪な状況になることは目に見えていましたので、佐武、佐智とひとりひとり殺害されていく羽目になったのでした。

しかし、なぜまたスケキヨが手形を押してホンモノの佐清に間違いないと思わせることが出来たかというと、静馬と背格好が同じであろうホンモノの佐清が、例の仮面を被って登場していたということですので、その時には青沼静馬と佐清は結託していたことがわかります。

しかし、どの時点で結託したのかはわからずじまいです。犬神家の相続争いに、はなから有利であるはずの佐清に、瓜二つという顔の持ち主である青沼静馬が、復讐の怨念により、スケキヨとなって松子の前に現れ、犬神家を滅ぼすという構想が静馬にあってもおかしくはありません。

ただしかし、瓜二つとは言ってもさすがに母親である松子は騙せないのではとの危惧から、まさか自分で顔を潰したとは思いにくいですが、松竹梅の鬼女たちに「ヨキコトキク」の左兵衛から与えられた犬神家の家宝を奪われ、信州の地から追われた母親と静馬ですから、憎んでも憎みきれない一族であることは明確であり、焼け火ばしを足につけられた正に鬼としか思われない松子には、ことさら憎悪を抱いていたでしょうから、犬神家を没落させるため、或いは犬神家を乗っ取り当主となるための、くわだてに必要となるならば、自分の顔すら潰すことも辞さないであろうと考えるのも、あながち外れてはいないかもしれません。

ビルマだかの戦地で、彼と瓜二つの人物がいると知った佐清が、わざわざ他所の部隊にまでその噂の真偽を確認しに行ったのは、青沼静馬の存在を知っていたからでしょう。しかし、父親が同じなのですから、似ていても不思議ではないという程度の事であり、まさに瓜二つの人物とは思いにくいですから、背格好は確かに同じであり、他人からすると似ている人物だったのでしょう。

まるっきり一卵性双生児のように、ほんとうに似ていたとしても、毎日顔を合わす人ならば、明確に違いがわかりますし、まして母親が認識できないとは思えませんので、わざわざ自分の顔を潰したという線もありだとは思うのですが、戦地で顔に大火傷等を負い、その際にこれはもしかしたなら復讐に使えるのではないのかと、そこから復讐劇を構想していったのかも知れません。

佐清が、青沼静馬の事をどのように考えていたか知るすべもないのですが、もしかしたなら佐清の入れ知恵により、ナリスマシが行われたのかもしれません。

或いは、単に復員の時期が静馬よりも佐清が遅く、信州に帰り着いた時には、すでにスケキヨが自分になりすましていたということなのかも知れませんが、とにかくふたりがある時点で結託したことは事実であり、チカラづくで野々宮珠代を自分の物にしようとした佐武、佐智が次々と殺されたあと、ついにはスケキヨになりすましていた静馬も、前衛的な生け花みたいに、逆さまに湖に突っ込まれて殺されてしまったということで、結託といっても佐清は、まんまと静馬を利用していたのかもしれ知れず、つまり佐清は、はじめから静馬を殺すつもりであったのかも知れませんが、そこら辺は何が何やら真相はまったくわかりません。

佐清が、ほんとうに罪を償うために自死を選んだというならば、わざわざ珠代の前に姿を現わす必要もなく、とっとと死んでしまえばいいのですが、手紙やらメモを珠代に残すというかなり未練があるようなやり方でしたし、あの逃走の果ての未遂に終わったピストル自殺も、実は狂言なのかも知れませよ?w

それはつまり、静馬を殺したのは紛れもなく彼なのでしょうから、その罪は償わなければならないことは承知の上であり、その上で「情状酌量の余地あり」を狙った行動だとも思えるからです。

最後になりましたが、何か加藤シゲアキさんの金田一耕助が、批判されているようですけれど、ゼロ〜一攫千金ゲームに引き続き、ぼくは加藤シゲアキさんの演技が好きでした!




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SUITS/スーツ 最終話 感想 [ドラマ]

SUITS/スーツ 最終話

☆キャスト
織田裕二 (甲斐正午)
中島裕翔(鈴木大貴 改名し弁護士鈴木大輔となる)
鈴木保奈美(法律事務所所長 幸村チカ)
新木優子(優秀なパラリーガル 聖沢真琴)
中村アン(甲斐の秘書 玉井伽倻子)
今田美桜(砂里 悪友遊星の妹) 
小手伸也(蟹江 甲斐に対抗意識を燃やす弁護士) 
磯村勇斗(遊星)
國村隼( 最高検トップに王手をかけた甲斐の検事時代の元上司 柳慎次)
市川海老蔵(甲斐の後輩である最高検の監察指導部 澤田仁志)
ほか


なぜか謎の終わり方だったと思ってたんですが、代表であるあのチカが無条件で甲斐先生との取引きに応じるわけもなく、そのかわり、ハーバードはともかくも弁護士資格を取るという条件付きで、話に応じたのだと思います。ですから、甲斐先生が休職しろと言って大貴に手渡したボストン行きの往復チケットのReturningの日付けが、2年後に設定されていたので、大貴はすぐそれと気がついて、試験に合格するのは1年で充分だということで、1年と提示したのですが、甲斐先生はそれもわかっている上で、1年分余計にくれたのだと思います。

しかし、2年間も海外で過ごすということですので、旅費は甲斐先生のポケットマネーで賄ってくれたのでしょうが、住居やら生活費は、ファームのインターンシップ制度とかを利用するのでしょうか。一生分遊んで来いというのですから、会社によっては休職中でも給料が出るところがあるそうですので、そこらへんは甲斐先生が抜かりなく手はずを整えてくれたのだと思います。たしかに、大貴はそれだけの価値がある重要な人材ですから。六法全書を句読点の位置まで暗記しているやつなんて、ざらにはいません。

そういえば、ろくでなしの遊星が役に立っていて、よかったですね。もう完璧にファームから去り弁護士を辞めるつもりの大貴でしたから、また仲良く三人で食事をしていましたが、さすがに砂里は大貴は自分たちとは違う世界の住人であることがわかっているようでした。

懊悩する甲斐先生を見るにみかねて、良かれと玉井がやったことに対して上司に相談しないとは何事だ、解雇だ! と激怒していた甲斐先生でしたが、だいぶ以前からすると師匠である柳に対して、だいぶ態度を軟化させたどころか、うちのファームに来ませんか、などと申し出たのは、やはり玉井の提出したボイスレコーダーが動かぬ証拠となって、権力闘争からはじき出されてしまった柳への負い目からでしょうか。

かつての師匠を、自らの手で追い落としてしまったようなものだからですが、それにしても以前は忌み嫌っていたようでしたから、変われば変わるものですが、あれはただのリップサービスというか、これからの事を考えて、わたしはあなたの敵ではありませんよ、ということを明示しておいたのでしょう。

まあ、それだけでもやはり、それをやるかやらないかでは、まったく異なるわけで、柳にしてみれば、俺に気を遣ってくれているんだなということが如実に伝わり、悪い気はしないという、BARでのやりとりでした。

最高検観察指導部の澤田ですが、どうもだいぶ食えない奴みたいで、13年前、柳の命令ではあるものの、証拠隠しを実際に行ったのは、澤田だったようです。つまり、澤田は何もかも知っていた上で、甲斐先生に接触してきたようです。

おそらくですが、澤田の狙いはむろんのこと柳失脚が眼目でしたが、検察から所轄へと戻された証拠隠しした書類の中に甲斐の担当案件を見つけ、わざわざキングファイルの1ページ目にこれみよがしに綴じておいたのは、澤田の仕業でしょう。

つまり、今後のためにも貸しを作って甲斐に対して優位に立ちたかったというわけなのだと思います。しかし、その澤田のチンケな目論見も甲斐の弁護士としての矜持の前に潰えてしまいましたが、まさか澤田は甲斐が13年も前の事件など知らぬ存ぜぬでほっかむりするとばかり思っていたでしょうから、その正義感には驚いたことでしょう。


幸村代表との屋上でのシーンですが、大貴が有能で使える人物だからということだけでなく、同じように拭えない後悔を抱えている大貴に対してある種のシンパシーを感じているという、甲斐先生の心情的な部分を披瀝してくれたようなのですが、いまいち伝わっては来なかったというのが、正直なところですw

たぶん、甲斐先生がただ単に大貴の優秀な頭脳を自分のためにうまく利用しているだけに過ぎないのではないのかと思われないようにするのが狙いの、シーンなのだと思いました。絆があるみたいな?


とりあえず、シーズン1はこれで幕となりましたけれど、冤罪に特化した法曹界モノのドラマが1月からはじまるようですから、そちらも楽しみです。

というわけで、シーズン2は、2年後の大貴から始まるのでしょうか?聖沢とどうなっていくのかも楽しみですね!

スタッフの皆さん、キャストの皆さん、おつかれさまでした!


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ドロ刑 警視庁捜査三課 最終話 感想 [ドラマ]

ドロ刑  警視庁捜査三課 最終話

☆キャスト
斑目 勉(中島健人)
煙 鴉(遠藤憲一)
小平美希(石橋杏奈)
皇子山隆俊(中村倫也)
宝塚瑤子(江口のりこ)
細面隆一(野間口徹)
霞 沙織(田中道子)
勝手田利治(丸山智己)
左門陽作(板尾創路)
鯨岡千里(稲森いずみ)
宵町時雄(生島 翔)
ほか



いやはや、鯨岡係長には最後まで騙されました。ラストに美味しいところを掻っ攫っていきましたね。それに対して煙鴉は、予想していた通り跡形もなく消えてしまいましたが、鯨岡係長は、真の狙いを最後の最後になって顕在化し、その存在をクローズアップさせましたけれど、煙鴉の方は、姿を消すことによってその存在を強く印象付けるといった対照的な幕切れでした。

煙鴉の過去が明かされましたが、家族がいたとは意外でしたけれど、なにか今まで強い、それこそ無敵な大泥棒という印象の煙鴉でしたが、弱く普通の人であったことがわかりました。


つまり、あの事件により北岡は消え、煙鴉として蘇ったのでしょうか。そのあたりのいきさつはまったくわからないのですが、素養といったら何ですが、泥棒、それもプロフェッショナルな泥棒となる下地がはじめからあったのでしょうか。

よくわからなかったのは、あの立体駐車場ですか、あそこでの三つ巴で対峙するシーンですが、斑目くんは煙鴉に銃を向ける皇子山に違うんです! と銃を向け、煙鴉は、撃て! と言いながら斑目くんに銃を向ける。そして、途中から斑目くんは煙鴉に狙いを定め直すのですが、斑目くんとしては、これ以上煙鴉に罪を犯してほしくないので、皇子山を撃つ前に仕方なく煙鴉を撃った、そういう図式でした。

斑目くんは、銃を撃つことなんて外注化してゴルゴ13にでも頼めばいいという人ですから、狙撃の腕前はNGなのですが、至近距離ということもあって、弾は大きく外れることもなく、逆に結構な傷を煙鴉に負わせることになってしまいましたが、煙鴉としては、たしかに痛い思いをしたし、一歩間違えば命も危なかったわけですが、快哉を叫びたいほどの達成感があったと思います。不正を暴くため、そのために、ずっと自分を鼓舞し続け独りでやってきたのですから。

一味の中で、やはりもっとも悪質であり、とりかえしのつかない事実は、犯罪を取り締まるべき警察の長が平然と犯罪に加担していたという事ですけれど、煙鴉逮捕の記者会見が、警視総監を弾劾する記者会見に早替わりしてしまい、斑目くんがその際放った一言が、最高に愉快でした。
「警察をなめんなよ!」

まさに、至言でしたね。


皇子山は、妹は煙鴉に突き落とされて殺されたんだと信じて疑わなかったわけですが、事実はその逆であり、まさに飛び降り自殺しようとしていた妹さんを助けようとして、手を掴んだのが煙鴉であり、救急車の中でその真相を煙鴉本人から聞きたいから、煙鴉に絶対死ぬなと言う皇子山でしたが、結局、意識が戻って話せるようになっても、皇子山は煙鴉と話す機会はありませんでした。煙鴉は、早々にドロンしてしまったので。

それでまあ、煙鴉誕生の経緯としては、土壌汚染を隠蔽していた土地を購入して、マイホームを建てた、その家族水入らずの幸せの絶頂期に息子さんを亡くし、その土壌汚染と息子の死の因果関係を立証するデータも改竄により隠蔽され、妻をも自殺で失ってしまったということが、明らかにされたのですけど、なるほどと思う反面、そのなんといいますか、煙鴉個人の復讐劇みたいな話にしてしまうと、どうもお話自体がスケールの小さい、つまらないものになってしまうという危険性を孕んでいますので、個人的な恨み辛みを晴らすようなものではなく、不正を暴いて正義の鉄槌を下すという、ある意味ヒーロー像として煙鴉を終わらせていただきたかったなというのはありました。

つまり、前々回でしたか、ニセ煙鴉が登場してきましたが、まったくあの人物と煙鴉は一切の関係がないわけなのですが、どこからか仕入れた情報で、煙鴉自身の目論見はあるものの、とにかくニセ煙鴉を演らせることによって、あの家族を救ったわけです。

そんな風に、煙鴉の息子が亡くなったであるとか、奥さんも自殺してといった私怨から派生したのではないところの、巨悪に耐えかねて不正を正すという流れであった方が、スケールは格段に大きくなったであろうと思います。

ただしかし、家族がいたという事実を明かすことによって、弱い煙鴉が見え隠れして、普通の人間なんだとわかり、そんな彼に好感を持つ方もいらっしゃるでしょうけれど、再び煙鴉はその名の如く、煙のように消え、杳としてその行方はわからないというのが、いちばん煙鴉らしいですね。果たして、彼は地下に潜るのか、また斑目くんの前に突然姿を現わす日はくるのか、楽しみですが、最終話の視聴率が9%ということで、続編もありなのではないでしょうか。


スタッフの皆さん、キャストの皆さん、お疲れさまでした!


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大恋愛〜僕を忘れる君と 最終話 感想 [ドラマ]

大恋愛〜僕を忘れる君と 最終話


☆キャスト
戸田恵梨香(北澤 尚)
ムロツヨシ(間宮真司)
富澤たけし(アート引越しセンター木村)
杉野遥亮(アート引越しセンター 小川)
黒川智花(KITAレディースクリニック受付嬢 澤田)
夏樹陽子(井原の母)
草刈民代(北澤 薫 尚のママ)
松岡昌宏(井原侑市 元尚の婚約者から義理の父となる)
ほか


なんだかなぁというのが、見終えた直後の感想です。まあ、はなから厳しい恋で、悲しい結末になることはわかりきっていたんですが、サキトニンだか、キサトニンだかそんな感じの井原先生の作ったアルツハイマーのクスリもやっぱ個人差がありますから、尚ちゃんには効かなかったんですかね。

奇跡的にほんの一瞬だけ、記憶が戻り声すらもしっかりとして間宮真司を認知しましたが、愛のちからで、とうとう記憶が蘇ったという、夢物語にはせずにリアリティの方を選択したシナリオでしたが、そんな悲しいクソリアリズム、やめてほしかった、というのはありました。

どうせ、尚ちゃんを一年後に肺炎で殺すつもりならば、一年間はすべての記憶を蘇らせて、恵一くんと間宮真司との三人家族の美しい想い出をもう少し作ってあげたかったような気もしました。肺炎であっけなく逝ってしまった、というのは実に上手い手ですから、そういう奥の手を使うならば、やはり、失踪させるとか必要なかったような気もしますけれど、尚ちゃんの幸せよりもドラマ性を優先したということですね、あたりまえのことですが。

「西の空へ」という間宮真司の短編集、どんな話が詰まってるんでしょうか、読んでみたいですね。

井原先生のママもパニックから立ち直り、現実を受け入れる覚悟が出来たどころか、自分のデザインしたウェディングドレスまで用意していたとは驚きました。きっといろいろな想いを込めて仕上げたウェディングドレスなんでしょうが、大切な息子が選んだ花嫁さんなんだからと、自分に言い聞かせるようにして、ひと針ひと針縫いあげていったのではないでしょうか。

たしかに、母親としてはショックには違いなく、自分が結婚するのではないのですからとやかく言うのは、どうなんだろうとはご自分でもわかってらっしゃるでしょうけれど、さすがに自分とほとんど年齢が変わらない女性が、息子の花嫁という事実は信じ難いことにはちがいありません。ですから自分より上でなくて何よりだったくらいに考えて諦めるほかありませんが、孫の顔を見たいという願いはあったでしょうから、それは如何ともしがたいので、その点に関しては、やはり残念だと思います。

それとは別に、ドラマ創作上の話ですが、さすがに凄い年の差で、どういった趣旨で井原先生を熟女好きにして、結婚までに至らせるということにしたんでしょうか。

尚ちゃんも喜んでいたし、まあ、意外性があってよかったのですが、そうすることによって井原先生は、ずっと登場し続けていくという裏事情もあったのではないか、などと勘ぐったり。

あのお騒がせの松尾くんが再び登場して驚きましたが、メイクでやつれた感じを出すのは、結構簡単なのかもしれませんね。髪もボサボサにして。相変わらずのキラースマイルでしたが、ぼくも両親の死を経験していますし、父はいわゆるアルツハイマーでしたが、人の生き死にはほんとうに大変ですね。

ご家族の介護をなさっていらっしゃる方は、ほんとうに大変だと思います。現代で「楢山節考」みたいに姥捨山というわけにはいきませんが、実際に介護をなさっている方は、いろいろ考えたことがおありかもしれません。

それで、まったく関係ない話になりますが、いま人生100年の時代なんて嘯いていますが、あれは、年金の受給年齢を引き上げていますから、例えば65歳から受給を開始しても、人生100年なんだから、まだまだ35年も受給資格がありますよ、というマヤカシのためにさかんに喧伝しているのだと僕は思っています。笑

人生100年というのは、実はすでに過ぎ去った時代のことで神武天皇の頃は、100歳超えの人がたくさんいたようです。

逸脱しましたが、人生で健康ほど大切なものはないわけなのに、いまだに人類は病気の真の原因を見いだせていませんが、病いのない人生、痛みのない人生を送りたいものですね。

大恋愛。楽しまさせていただきましたが、まあ、もう一度観たいかというと、特段、観たくはないですねw

尺の制約があるTVドラマなので、仕方のないことですが、ぼくはあの首のところが伸び切ってしまったみたいなTシャツをいつも
着ていた、アート引越しセンターの間宮真司の頃の尚ちゃんとの数々のエピソードをずっと見ていたかったという感じです。TVドラマですと、やはり普通は1クールで完結させないとダメみたいなルールというか、完結させるのが当たり前なのでしょうが、わざわざそんなに起承転結を急ぐ必要はないと思うのですが、スポンサーの意向というものが絶対ですからね。

しかし、面白ければお話が一応の解決をみなくても、視聴率はとれると思いますし、それこそ尻切れトンボであっても、逆に次の展開を期待させるという具合になると思うのですが?

つまり、ワンシーズンで敢えて完結させなくてもいいと思うんですけれど、そういう長丁場はいろいろとキツイのでしょう。


スタッフの皆さん、キャストの皆さん、お疲れさまでした。

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リーガルV 〜元弁護士・小鳥遊翔子〜最終話 感想 [ドラマ]

リーガルV 〜元弁護士・小鳥遊翔子〜Case9



☆キャスト
小鳥遊翔子(米倉涼子)
海崎勇人(向井理)
青島圭太(林遣都)
白鳥美奈子(菜々緒)
馬場雄一(荒川良々)
神保有希(内藤理沙)
中沢淳美(宮本茉由)
伊藤理恵(安達祐実)
茅野明(三浦翔平)
大鷹高志(勝村政信)
天馬壮一郎(小日向文世)
京極雅彦(高橋英樹)
守屋至(寛一郎)
大峰聡(速水もこみち)
中沢淳美(宮本茉由)
ほか

いやあ、ほんとうに終わっちゃいましたね。警察により任意同行を求められ連れ出されてきた天馬壮一郎をエントランスで待っていたのは、さんざんパワハラとさらにはセクハラもされてきた天馬の秘書である中沢淳美ですが、見事にやってくれました。あまり目立たない役柄でしたが、最後に美味しい役どころで、今までずっと甘んじて受けてきた屈辱を一気に晴らした素晴らしいシーンとなりました。

たぶん、やるなとは思って観ていましたが、折角ですからグラスワインをバシャッとした後にさらにボトルで頭から注いであげてほしかったですね。笑

あるいは、空のワイングラスをまずは持ってもらい、「天馬先生、お疲れ様でした」そう言うと同時に頭からなみなみとロゼを注ぐのが、よろしいかと。

海崎先生も、今回美味しい役どころで、最後のニンマリで、一気に好感度を上げましたね。法廷では、馬場ちゃんのお手柄で花田の車のドライブレコーダーのSDの映像により、花田を証人として引きずりだすことができましたが、後は手詰まりで一番肝心な天馬壮一郎と大峰聡が父と子である事を証明する物的証拠がありませんでした。

前々回あたりから、海崎先生が密かに天馬壮一郎に対して反旗をひるがえす、みたいな動向が見られましたから、いつひっくり返してくれるのかと思っていましたが、最後の最後にギガトン級の爆弾が炸裂しました。

飼い犬に手を噛まれるといったところでしょうか。天馬壮一郎の傍若無人なやり方は、さすがに目にあまるものがあったのでしょうが、海崎先生を天馬のドラレコに注目させたのは、実は小鳥遊翔子の作戦だったとは気がつきませんでした。

白鳥は、まんまとそれに引っかかってしまったのですが、海崎先生の良心に一縷の望みを託した、それは小鳥遊翔子の賭けといえば賭けでした。しかし、もともとはFelix&Temmaにふたりとも在籍していたわけですが、海崎先生は、腐り切った天馬壮一郎のもとによくいつまでも居続けたものですが、いつかは蹴落とすつもりで天馬の椅子を虎視眈々と狙っていたのだとすると、シニアパートナーだったのでしょうか?

つまりは、小鳥遊翔子と海崎勇人は、Felix&Temmaに於いて天馬の優秀な部下であったわけですが、小鳥遊の方は天馬に対して敵愾心を露わにし、牙を剥いたのでそのしっぺ返しとして罠にはめられ、弁護士資格を失ってしまったのでしょうが、海崎勇人は、小鳥遊とは異なり天馬に付き従うようにしてそばを離れず、いつか引きずり下ろしてやることを画策していたのではないでしょうか。


ですから、海崎勇人は寄らば大樹の陰的な小人物ではなく、褒めすぎかもしれませんが、深謀遠慮ある切れ者と言っていいのかもしれません。

なので、お互いやり方は異なっていたのですが、いつか天馬壮一郎を倒したい、という思いは一緒だったと考えていいのではないでしょうか。



裁判官すら敵という状況下での信じがたい法廷でしたが、さすがにあの動画を見て、黒を白とは言えないでしょう。凄まじい破壊力でした。

今回は、天馬を撃ち落としたい海崎先生と小鳥遊翔子のお互いの利害が一致したというわけですが、最終話にふさわしいカタルシスがあって、みなさん、スカッとされたのではないでしょうか。

 れいの鍵が、スポーツジムのロッカーの鍵だとわかるだけでも凄いですけれど、よく探し当てましたね。

さてさて、DoctorX同様、次はあるんでしょうか。視聴率が取れる女優さんですから、いずれにせよ戻ってくるでしょうが、一回野球で飛んだのに、終わりがほかのドラマと変わらないというのは、お蔵になったのが一本あるんじゃないかなどとアホな事を考えたくなります。

小鳥遊翔子が、そもそも弁護士資格を剥奪されたのは、捏造記事によるわけなのですが、それをやらせた天馬は、小鳥遊翔子に何か掴まれていたのでしょうか。とにかく好き勝手やってきたようですが、あの中澤淳美への有無を言わさぬパワハラが、天馬壮一郎という人物のすべてを物語っていたのでしょう。

殺人を示唆する映像が法廷で映し出され、ついに命運つきましたが、このドラマは、潰された小鳥遊翔子と潰した天馬壮一郎との因縁の対決を描いたお話だったということになりますね。

権力を持つから腐るのか、腐っているから権力を持ちたがるのか、そこらへんはよくわかりませんが、救い難いほど見事なまでに腐敗しきった弁護士会会長さんでした。法曹界も実に有徳な人物を失ったものです。

スタッフのみなさん、キャストのみなさん、お疲れ様でした!!




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