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山村美紗 赤い霊柩車20 血の鎮魂歌 [2Hドラマ]

山村美紗 赤い霊柩車20 血の鎮魂歌


自分にしては珍しく真犯人を推理してみたのですが、見事に外れました。犯人は、あの秘書さんだと睨んでいたんです。むろん、あの秘書さんこそが、あの写真の置屋の前で抱っこされていた赤ちゃんであり、つまりは母親殺しであると思っていました。


その動機は、母親の責任ではなく置屋の女将が勝手に施設に預けてしまったわけなのですが、つまり、自分は捨てられたと思っていて、その復讐としてというわけです。そして、やがて遺言が見つかり、そこには血の繋がりのないあの兄弟には財産分与は一切なく、全財産は秘書さんのひとりのものになる、というものでした。


そんな風に考えていましたw



最後の真相を明かすシーンで、先週観たやつと同じように、みなさんが場所を移動しているのですが、あれはやはりありえないので、まあ、ありえないという意味では面白いので、いいんですけれど、はじめはたしかみなさん、足元には板があるところで、座っている人も何人かいて、そこに狩矢警部が登場し、残念ながらこの中に犯人がいますと切り出したのですが、次はシーンが変わってしまい、飛び石のある門のところにみなさん移動しています。



真相を明かす非常にシリアスな場面で、移動しながら若しくは、場所をかえて説明するなどということはあまりないので、まあ、少し歩きましょうか? みたいなことはあるかもしれないのですが、あれだけの大人数ですので、よくわからない場所移動だなと思って見ていました。最後に実の父親と再会する際にはまたシーンがかわり、背景は蓮池なのですが、足元が芝生のようなところにかわっていました。なぜまたこのようにシーンを変えるのか、謎です。

真相を明かすというシーンで、話自体はむろん繋がっているのですが、まるでテレポーテーションしたかのように場所移動しているという不思議。


もしかしたならリアルよりも、マンネリズムを回避する方をとったということなのでしょうか。


もちろん、リアルなんてことをいいだしたら、このお話自体が土台から崩れてしまいます。春彦さんは、京都に入り浸っているように思えますが、ほんとうに仕事を何かしているのだろうか、であるとか、なぜ春彦さんが京都にいる時に限って殺人事件が起こるのだろうか、であるとか、なぜ明子さんの周りでは頻繁に殺人事件が起こるのだろうか、であるとか、まあ家業が葬儀屋なので、身の回りで殺人の起こる度ごとに仕事が発生して好都合ということがあるのかもしれませんが、とにかく毎週のようにして明子さんの周囲で殺人事件が起こるのですから、大変といえば大変ですが、食いっぱぐれもないわけで、まあ、リアル云々なんて固いこと言わずみんなでワイワイ楽しくやりながら殺人事件を解決しようぜというドラマなのですから、それでいいんですよね。


で、今回は実はほんとうの母親だったというオチだったのですが、親殺しというとりかえしのつかない事にすることにより、ドラマ性を高めていたようでした。そのため、ダイイングメッセージやら手の込んだトリック等はなく、崖から突き落とすであるとか、台布巾で、口を覆い窒息死させるという、かなりオーソドックスな手口でした。


なのですが、犯人はひとつやり損なったことがあり、関東風な醤油での味付けでありながらも、中身の具材は関西風だったというちぐはぐさで、敢えて捜査の目をくらますために、犯人は関東の出身者であるかのように偽装したということが逆にわかってしまいましたが、とどのつまり、犯行は突発的なものではなく、練りに練った計画的犯行であったことがわかります。


その加津子さんはレストランのウエイトレスをしている時に声を掛けられた、みたいな事を言っていましたが、長男と結婚してからも、なぜまたずっと実の我が子であることをひた隠しに隠してきたのでしょう。隠しておかなければならない理由を聞いてみたかったですが、経営手腕があるという次男夫婦に老舗の呉服屋は任せ、買収した旦那さんであるイズミさんが手放したホテルを、家族水入らずでやっていくつもりだったのかもしれません。


そして、その時は晴れて父親と母親であることを告げるつもりだったのだと思うと、やはり憐れを誘いますね。


ラストに。


純愛というキーワードから、また明子さんは、「春彦さん、私のこと愛してる?」という流れになり、「もちろんだよ、わかるだろ?」「じゃ、今すぐ結婚する?」といういつものパターンに入っていくのですが、またまた明子さんは、はぐらかされてしまいます。


いったい、ふたりはいつ結婚するのでしょうか? あるいは、このシリーズが続く限りこのパターンを踏襲する運命にあるわけですので、「ああまたか」という視聴者の笑いを取るために、もしくは「お約束」のために、明子さんと春彦さんは、付かず離れず永遠に結婚はできないのでしょう。


別にこれは春彦さんが、非常に優柔不断であり、普段は東京で働き、たまに事件がある頃ふらりと京都妻のところにやってくるという、都合のいい男などではなく、ひとえにこのドラマのためにふたりは結婚しないでいるのだと思います。


でないと、あのラストの「じゃ、結婚する? 」のくだりが出来なくなってしまいますから。



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