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山村美紗 赤い霊柩車22 代理妻殺人事件 [2Hドラマ]

山村美紗 赤い霊柩車22 代理妻殺人事件


☆キャスト

石原明子:片平なぎさ

黒沢春彦:神田正輝

狩矢警部:若林豪

秋山隆男:大村崑

内田良恵:山村紅葉

荒木和美:小沢真珠

川島純司:林泰文

岡田総一郎:中島久之

岡田千枝:岡まゆみ

岡田洋一:長島暉実

橋口刑事:松永博史

杉三千彦:西川忠志

ほか




意外な人物が真犯人でしたが、あまりにも極悪人として描かれているので、爆笑してしまいました。


結局、犯人なんて誰でもいいわけなんですよね。ただ、ああやっぱりなと思われるような人物でなければ、誰でもいい。


とにかく誰かを設定して、その動機を付与していけばいいだけなので、出来上がった犯人像というのは、ほんとうの悪魔でさえも真っ青な極悪非道の輩となってしまいます。


たぶん、血が通ってないんじゃないかなと思われるほどの非情さで、それはただ面白ければなんでもいい、どうせ架空のお話なんだから、というわけなのでしょうが、しかし、現実にもこういった殺人があるんでしょうから、怖ろしいですね。


杉三千彦という自然染色をしている車椅子の男性が、実は真犯人でもよかったですよね? 車椅子だから犯行は無理だろうという大方の予想を裏切る犯人像。


あるいは、産婦人科の殺されてしまった、看護師さん。川島医師とデキているのに、杉とも男女の仲になっていて、その痴情のもつれで、殺されてしまうのですが、実は、岡田のご主人と奥さんを殺した真犯人なのです。むろん、お金目的で、岡田夫妻を強請っていて、犯行当日も金を受け取りに来て、口論となり、ついかっとなって突き落としてしまった。


奥さんに最初は接触し、ユスリをかけていたのですが、埒があかないし、常に人を見下しているようなところが最初から気に食わなかったから、いっそ殺してしまえと思い、心臓が悪いことを聞いていたので、スズランの鉢植えを買っていって、奥さんがスズランの花に見とれているすきに、注射器で空気を打った。


さらには、あの産婦人科の医師は、自分こそが、洋一くんの父親なのだと言い張るのですが、それも実は怪しいものであり、たしかにA型×A型では、B型はありえないのですが、A型×B型だけが、子がB型となるわけではなく、A型×AB型でも子がB型となりますので、タネはそのAB型の血液型の持ち主かもしれないのです。


あるいは、すべての犯行は、実は幼い洋一くんだったりしたら、驚愕のミステリになり、このミスに選ばれたりするかもしれませんね。


そのケースでいくとしたら、もちろん洋一くん本人は手を下さないのですが、洋一くん実は脳だけは凄まじい勢いで発達する突然変異とも思われる子で、テレパスであって人を自分の言いなりにしてしまう能力がある子どもなのでした。


すいません。だいぶ脱線してしまいましたが、そんなこんなで犯人なんて誰にでもいいし、罪を誰にでも被せてしまうことができるわけで、殊に誰も予想しえないような蚊帳の外の人物を犯人に設定するとなると、とても人間とは思えない残虐非道な化け物と化してしまいます。


それは、意外な犯人でなければ面白くないという発想から生まれてきていると思うのですけれど、今回は結構派手に三体も死体が転がったわけですが、普通に考えると一人殺すも二人殺すも同じことという心理が働くとは到底考えられないのですが、既に殺人という事自体、非日常ですのでそんな心理も働くのでしょうか。


あと、違和感を感じたところなんですが、あの吊り橋での杉三千彦、荒木和美そして、真犯人である産婦人科医の川島のやりとりなんですが、川幅の結構ある吊り橋の中央で、川島は杉を川へと突き落とそうとしているシーンで、川岸の傍らでその一部始終を見ていた春彦さんと明子さんが、揉み合っている三人に駆け寄って、まあまあとなるんですが、その後なぜかシーンが変わってしまい、吊り橋ではないところで話し合いが行われていました。


たしかに、吊り橋の真ん中で話し合いするのも、落ち着かないですし、危ないといえば危ないので、場所を変えての真相解明は賢明だと思いますが、春彦さんの、「ここはではちょっとなんだから、場所を変えましょう」みたいな一言がほしかったと思います。

いきなりのシーン転換は、やはりおかしいと僕は感じました。


今回は、まず荒木和美に殺人の疑いをもたせ、ついでコチニール色素で自然染色をやっている杉三千彦に疑惑の目を向けさせ、さらには岡田夫妻との契約によって代理母を務めた荒木和美こそが洋一くんの実母であるという洋一くんの出生の謎も提示されて、謎が謎を呼ぶ展開になっていくのですけれども、さらにもうひとつ洋一くんの血液型により、男親が誰なのかわからないというミステリアスな内容でした。


ですので、そのミステリアスな内容にするツケをひとりで担っている産婦人科医川島は、邪魔なやつは誰でも殺して排除するという、どうしようもない凶悪犯というパーソナリティと成り果てていましたので、僕はあの真相解明のシーンでの、川島の一片の反省もないばかりか、明子さんたちに向かって「おまえらさえ、いなければうまくいったのに」みたいな恨みごとを吐く場面で、その豹変ぶりに爆笑してしまったのでした。


ですから、真犯人は確かに川島なのでしょうが、TVドラマの為に、こんな酷い人格形成をされた川島も、ある意味被害者であると思うのです。笑




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