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森村誠一サスペンス 魔性の群像 刑事・森崎慎平3 ネタバレ感想 [2Hドラマ]

森村誠一サスペンス

魔性の群像 刑事・森崎慎平3



出演

小泉孝太郎、安達祐実、岡田義徳、和田正人、大河内奈々子、堀内正美、加藤頼、松本来夢、加藤虎ノ介、千賀功嗣、川原亜矢子、田中美奈子、加藤茶、加藤剛 ほか


2015年作品。


しかし。


問題は、これからですよね?

そこで終わりっていうのは、奥さんを通り魔に殺害されて、もう絶対に逃げないとたしかに森崎さんは心に誓ったのでしょうが、その気持ちは100%伝わっては来たのですが、番組枠が残念ながら足らず、尺の中に収まりきらなかったのでしょうね。あと30分ほど尺に余裕があったのならば、これからが勝負であり巨悪をどう攻め落としていくのかが、このサスペンスの骨子であろうはずなのに、ちょうど時間となりました、で完璧に逃げてませんか? みたいには思いませんでしたが、これではみなさん、納得されてはいないんじゃないでしょうか?


冒頭のなにをやらかして追われる身になったのか、まるでわからない犯人だか容疑者の逃走シーンがありましたが、その追われる身の若い子は、パルクールでもやっているのか、もう忍者顔負けの身のこなしで、高い所からピョンピョン漫画みたいにジャンプしたり軽々とフェンスを乗り越えたりして逃げまくっていたわけですが、森崎さんが瞑目して、 その瞑目する森崎さんをカメラがぐるぐる回りながら撮影するといった、なにやら見ていてこの森崎という人物は、刑事という表の顔を持ちながら、どうやら超常的なパワーをも併せ持つ、そんなハイブリッド"デカ"

の物語なのかと、刮目していたのですが、そんなこともないようでしたが、しかし、忍者みたいな若い逃亡者である彼が逃げ切ったかなと思ったところに、森崎さんは、先回りしていたかのように待っていたのですから、確かに予知能力みたいなものを、感じさせてもくれました。


ただしかし、CM入りでの静止画のズームや、一箇所だけでしたが、凄く映像的に遊んでいらっしゃるところがあって、森崎さんだけはバルブで固定して、周囲は時間通りに動いているので、幽霊が動き回っている、みたいな面白い映像がありました。


プロデューサーがギリ許してくれたんですかね?笑

ですから、やろうと思えば結構娯楽作品でも、それもお茶の間に流れるドラマでも、結構遊べるんだなと感心したりしました。


あと気になったことを挙げるならば、バスケ好きのレンくん? でしたか、すいません、名前を失念してしまいましたが、彼がジャーナリストの母親を持つたぶん同級生の女の子に、ちょっといいもの見せるから、みたいな感じでバスケの練習コートからほど近いとあるビルへと一緒に行き、非常階段を駆け上がり、そこから富士山の素晴らしい眺望を、彼女に見せるわけなのですが、その際にふと見たビルの一室で札束を手にして何やらやっている人物を窓越しに垣間見てしまうという、シーン。


ここで、たしかに銀行でもない限り100万円の札束を目にするということは、あまりないのかもと思うのですが、男の子は、なぜか彼女にオマエは先に降りて逃げろみたいな感じで、彼女を逃すのに対して、自分は逃げずにまだ窓を見続けている、という演出がわけわかりませんでした。


何やらよからぬ事をやっているのかなと思った時点で、気づかれないように静かに逃げるのが、ごく普通の対応だと思いますし、彼女だけ先に逃がして自分だけ残る意味がわからないのですね。


ですので、原作がどうなっているのか不勉強なため知りませんが、ここは、札束ではインパクトに欠けるといいますか、事件性に欠けていますので、見てはいけないものを見てしまったというかなりヤバイ現場を設定しないとリアルさはないと思いました。


たとえば、レイプシーンとか、殺人シーンを見てしまったとか、まあ手垢のついた陳腐な設定ですが、決定的ではありますね。


それから、凄くいやな印象をみなさんがお持ちになったと思いますが、あの森崎さんと同窓の眼鏡の管理官ですが、実は彼も組織に潰されたひとりであるとか、ないとか、よくわからないキャラ設定でしたねw


最終的には、電話一本でキャラ変して、森崎さんと官僚の巨悪に挑むという流れになっていましたが、彼についていた二人の手下みたいな奴らは、実は彼の見張り役であって、彼こそは、森崎さんに負けじ劣らず、権力に屈しない正義の人だった、ようですね。笑




それで、巨悪の片棒を担ぐ会社社長さんが、加藤茶さんというのは、結構インパクトがありましたw

あそこで、レースのカーテンを大きく開け放って、「大義のためになんちゃら」というセリフではなく

「ちょっとだけョ?」という台詞を吐かせていたならば、TV局は、非難轟々の雨あられだったでしょうか?

想像すると、楽しいです。



加藤剛さんの、柔らかい微笑みがとても印象的でした。加藤剛さんは、むろん主役ではないわけなのですが、若い出演者の方ばかりではなく、燻し銀の演技を見せる年配の方の存在は、ドラマを引き締めてくれるなくてはならない存在だと思いました。


面白かったです!

ありがとうございました。



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