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あんみつ検事の捜査ファイル② 〜白骨夫人の遺言書〜ネタバレ感想 [2Hドラマ]

あんみつ検事の捜査ファイル② 〜白骨夫人の遺言書〜を観ましたので、感想を書いてみました。


風巻やよい(片平なぎさ)

石橋大輔(石塚英彦)



なかなか難しいテーマだったように思いました。


しかし、なぜまた実の妹を家政婦として働かせている、みたいなわけのわからない事をやってるんでしょうか?


タエコが白州研一郎の実母であることは、墓の中まで持っていく秘密であるにしても、タエコがなぜまた実の妹であることを白州泰子は、隠さなければいけなかったのか。


自分の夫を寝取った憎い女だから、ということで、家政婦として雇入れてやるのは、むしろ寛容的でさえあると考えているんでしょうか。


ネグレクトですか、子どもの頃は、母親の分まで面倒をみてあげた妹なのに、泥棒猫みたいなマネをして夫を寝取られたと思っているのかもしれませんが、むしろ責めるべきは夫の方にあるのではと思います。


まさかタエコが誘惑したはずもなく、なにかタエコだけが悪者みたいな扱いになっていたようにも思えました。


飯田とかいう手に蜘蛛の巣のタトゥーを入れたやつは、無関係なはずなのに動機はなんだろうと思っていたら、案の定「脅迫されて」でした。


ミステリ作品を観ていると、必ずこの二次災害みたいな殺人がセットのように付属しているのが、鉄板のようです。


ここでは白州泰子に女を誘惑してと依頼を受けた飯田が、研一郎の彼女に酒を飲ませて、Hしてしまうわけなのですが、よく考えてみると初めて会った女のいるアパートの近所を飯田がいつまでもうろついているはずもないのです。


もう誘惑するという仕事は済ませているのですから、さっさと帰るのがどう考えても普通です。近所をうろうろしているわけもありません。


仮に飯田がHして今しがた外に出てきて、煙草でも吸いつけているところへ、タエコが現われてアパートに入っていくのを見たというならば、辻褄は合うのですが、飯田が見たのは、あたふたと小走りに走り去るタエコの後ろ姿です。


また、タエコは家政婦にすぎないのに、雇い主の白州泰子の息子研一郎のプライベートに深く関わっていて、研一郎の彼女のアパートまで知っていて、知っているばかりかよく訪ねてもくるという状況は、世間一般ではまず見受けられることではありません。


たとえいくら研一郎が、世間知らずのお坊ちゃんだとしても、家政婦が自分の彼女のアパートによく来るという異常さに何も違和感を感じなかったのでしょうか。まあ、それが白州家では常識となっていたのでしょうが。


研一郎は、社長業が忙しい母泰子の代わりに小さい頃から日常の身の回りの細々とした世話や、泰子にも言えない悩み等をタエコに聞いてもらうのが、常態だったわけなのですが、そういう関係を許してくれていたのは、むろん泰子であり、その日常の世話を焼き、いろいろな話を聞いてあげるというタエコと研一郎の関係が、当たり前のこととして、研一郎は育てられてきたわけですね。


それは、姉泰子の優しさであったわけですが、ここまで考えてきてやっとわかりました。つまり、研一郎にとっての家政婦という職業の人は、家事一般やら細々とした雑事をこなし、プライベートの話もできる女性である、というように泰子に幼い頃から育てられたということなんですね。


生みの親と育ての親が異なるというのは、よく聞く話ではありますが、タエコと泰子のケースは、親権は泰子にあり、研一郎ももちろん泰子が自分の実母であることを露とも疑ってはいないのですが、日常の生活一般は、タエコがすべてに渡り面倒をみていたというわけで、実のところ産みの親が、しっかりと育ててもいた、ということになります。


ただ、研一郎の持つ母親像に、唯一合致するのは、泰子以外にはないのですが、実際には文字通り「ふたりの母親に育てられた」ということになるのかなと思いました。


いわば、精神的支柱としての父親の役目を泰子が、身辺の世話を焼き実際に育児にあたる役目をタエコが、それぞれ担っていたのだと思います。


それで。


タエコと泰子のふたりの母の考えは、やはり常に一致するはずもなく、研一郎の許婚の話ともなると、泰子は神経をとがらせるわけなのですが、タエコは、好きな人と結婚するのが一番みたいな考えであり、泰子のように「今の交際相手が白州化粧品の経営者となる研一郎に相応しくはない」とは思ってはおらず、研一郎と南美子の結婚をむしろ後押しする感じだった思います。


そんな風に、タエコは南美子をお金目当てで研一郎と交際している人間などとは思っていなく信頼しきっていたわけなのですが、ところがアルコールが入って口が軽くなっていた南美子は、ペラペラと研一郎の実の母に、事の真相を語ってしまいます。


(関係ないのですが、シナリオを書いた方は、アルコールが二度美味しいアイテムであることに気がついて快哉を叫んだのではないでしょうか?笑)


そして、本人からまさかの裏切り行為の告白を聞いたタエコは、逆上し犯行に及んでしまった、という流れでした。


泰子が、裏から手をまわし南美子に刺客を送り込んであったわけで、それがある意味裏目に、またある意味では成功裡に終わったわけですが、考えてみると、泰子の老婆心とも思えたその考え方が、実は正しかったというわけですね。


*まとめ

とにかく風巻やよい役の片平なぎささんの、美しさにはやられましたw

女優という職業の方は、やはりすごいですね♪



*追記

冒頭に書いた理由がわかりました!

家政婦が、身の回りの世話を焼くのは別段おかしいことではないからという理由ですね。

泰子の妹であり、研一郎の叔母としてならば、身の回りの世話を細々とみることは不自然となりますから、家政婦として迎え入れたということなのであり、非常に複雑な関係ではありましたが、タエコは研一郎と一緒にいられて幸せだったろうなと思います。



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